痛風のQ&A
痛風(第11章)

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痛風の方が気になる疑問点のまとめ

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痛風 (11章-1) 痛風のQ&A

痛風の方にとって気になる疑問点とその答えを、
Q&A形式で30個紹介します。

Q. 関節などが赤く腫れ、激しい痛みを伴う痛風。日常の食事で気をつけることはありますか?

 食事は1日3食規則正しく摂り、早食いは禁物です。ゆっくりよく噛むことは、食べ過ぎだけでなく、多量のインスリン分泌を防ぎ、結果として尿酸値や血糖値の上昇を抑えることにつながります。
 プリン体の取りすぎには注意が必要ですが、それと併せて食事のバランスが偏らないよう、主食(ごはん、パン、麺などの穀類)、主菜(肉、魚、卵、豆腐など)、副菜(野菜など)を上手に組み合わせましょう。野菜、乳製品、きのこ、海藻を取り入れた食事なら、たっぷり食べても尿酸値が上がりにくいのでおすすめ。果糖の摂り過ぎは尿酸値を上昇させるので禁物です。
 また、高血圧の合併症を予防するためにも塩分は控えめに、味付けは薄味を心がけましょう。

Q. 痛風予防に効果のある食べ物はありますか?

 痛風は、プリン体の摂りすぎが原因の一つといわれる生活習慣病です。これを食べれば解決するというものはありませんが、プリン体が少ない食べ物を選び、暴飲暴食をしないことが予防につながります。
 プリン体はあらゆる食材に含まれているため、食事から完全に取り除くことはできません。高プリン体食品であるレバーや魚卵などは極力避けたほうがよいですが、食べてはいけないわけではありません。おいしいものを少量いただく、という気持ちを持ってください。
 また、コーヒーには血中尿酸値を下げる働きがあるという研究データがありますが、有効成分はカフェインでないことしかわかっていません。適量をおいしく飲みましょう。

Q. 大変な苦痛を伴うと言われている痛風の発作ですが、激しい痛みの正体はなんですか?

 痛風の痛みはある日突然襲ってきますが、その前段階として、尿酸値が高い「高尿酸血症」が長く続くと起こります。
 過剰な尿酸が排せつされないと血液中の尿酸値が高くなり、そして血液中で一定濃度を超えると尿酸が結晶化して関節に溜まります。運動などがきっかけとなって溜まった結晶が剥がれ落ちると、それを異物とみなした白血球が攻撃を始め、それによって炎症が起こって痛みとなるのです。
 尿道管や膀胱などの尿で結晶化すると「尿路結石」と呼ばれ、鋭く激しい痛みを伴うことがあります。

Q. 痛風は突然痛み始めるとても怖い病気だと聞きましたが、そうなる前の初期症状はあるのですか?

 痛風は、「高尿酸血症」を経て発症しますが、この段階では自覚症状がありません。だからこそ「突然、強烈な痛みに襲われる」のです。
 尿酸は新陳代謝によって生成される老廃物です。腎臓でスムーズに排せつされれば問題ないのですが、うまく排せつされない、あるいは排せつのスピードを上回る速さで尿酸が作られ続けるなどの現象が起きると、体内の尿酸は一定量を超えてしまいます。
 こうして血液中の尿酸の濃度が7.0mg/dlを超えたら高尿酸血症となります。突然の痛みに襲われる前に、定期的な血液検査をし、生活習慣改善と薬物療法で適切な痛風予防を心がけてください。

Q. 痛風で足が痛むのはよく聞きますが、膝が痛むこともあるのですか?

 痛風で最初に痛みを感じる部位は、約7割が「足の親指の付け根」だといわれます。
 しかし、足の親指の付け根以外に痛みの発作が出ないというわけではありません。それ以外に発作の起こりやすい場所には、「足の甲、アキレス腱、足首、くるぶし、膝」などが挙げられます。
 痛風による膝の痛みは重症の痛風のサインです。1週間前後で治まることが多く、関節痛などと勘違いして湿布薬を貼るなどしてしのいだり、治ったと勘違いしてそのままにしてしまう人も少なくないようです。放置すれば悪化し、さらなる痛みに悩まされることになりますから、気になることがあれば医師に相談して血液検査を受けましょう。

Q. 牛乳の摂取は痛風にどんな影響がありますか?

 尿酸値が上がるしくみには、3つのタイプがあります。1つは「尿酸排せつ低下型」で、尿酸の産生は正常なのに排せつ機能が低下してしまい、尿酸が過剰になります。もう1つは尿酸の産生量が多すぎる「尿酸産生過剰型」、そして2つのタイプの混合型です。実は、日本人の高尿酸血症には、尿酸の作り過ぎよりも、排せつがうまくいっていないタイプが多いのです。
 牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、尿酸の排せつの問題を改善するという報告がありますので、毎日コップ1杯の牛乳を飲むと尿酸値改善に効果があるかもしれません。ただし、牛乳にはたんぱく質が多いので、腎臓に疾患がある場合はたんぱく質の制限をしなくてはならないこともあるので、牛乳の摂取についてはかかりつけ医に相談してください。

Q. 女性も痛風になるのですか?

 女性の場合、痛風になることはめったにありません。高尿酸血症・痛風患者の約99%は男性です。
 これはエストロゲンという女性ホルモンが尿酸の排せつを促すためだといわれています。ですから、閉経後の女性は尿酸値が高くなることがあるので、注意しましょう。
 痛風は、尿酸値の高い状態が長く続いた後に発症することから、中高年以上の男性に多く発症します。しかし近年は、偏った食生活やストレス、運動不足、それに伴う肥満などが要因となり、30歳代の若い男性でも痛風になる人が増加傾向にあります。女性だから、若いからといって油断することなく、生活習慣に気を配り、尿酸値が高ければうまくコントロールしていくことが必要です。

Q. 足が痛いです。痛風でしょうか?

 痛風の場合、多くが足の親指の付け根に痛みが生じます。足の甲や足首、くるぶし、膝などに痛みが出る場合もあります。
 ただ、足が痛む病気はほかにもあります。足の親指の付け根の骨が変形して痛みが生じる「外反母趾」、加齢によって骨や軟骨が変形して炎症が起こる「変形性関節症」、ピロリン酸カルシウムが結晶化して関節炎を起こす「偽痛風」、女性に多くみられる「関節リウマチ」のほか、細菌感染による痛みの可能性もあります。痛風の診断には専門医による検査・診断が確実です。痛いと感じたら自分で判断せず、医療機関を受診しましょう。

Q. 痛風の人は納豆を食べてはいけないと聞きましたが、本当ですか?

 いいえ。そんなことはありません。
 高プリン体食品の定義は、100gあたり200mg以上のプリン体を含んでいることです。納豆に含まれるプリン体は100gあたり113mgで、低くはないものの、高プリン体食品には分類されません。
 小分けのパック納豆は50gほどなので、毎日1パックの納豆ならプリン体摂取量は56.6mgです。プリン体はあらゆる食品に含まれているので、その含有量にばかり目を向けすぎると食事のバランスが崩れてしまいます。バランスのとれた食事や適度な運動量を維持し、高プリン体食品の過剰摂取に注意するといった食習慣を作ることをおすすめします。

Q. ビール以外なら、アルコールを飲んでも問題ないでしょうか?

 確かにビールは、ほかのアルコール飲料に比べてプリン体含有量が多いという特徴があります。
 しかし、アルコールは種類に関わらず、尿酸値を引き上げる要因となるので要注意です。
 1つめは、アルコールが肝臓で分解される際、尿酸の材料となる「アデノシン三リン酸」という物質を利用するので尿酸生成を助長してしまうこと。2つめは、アルコール分解によって発生する「乳酸」の働きで尿酸の排せつが阻害されてしまうことです。痛風の人は禁酒がベストですが、どうしても飲みたいときには適量を守り、週に2日はアルコールを飲まない「休肝日」を作りましょう。

Q. 痛風予防でよく聞くプリン体ってなんですか?

 プリン体は、あらゆる細胞に含まれる物質で、DNAの半分はプリン体でできています。細胞の新陳代謝でも生成され、体内で作られるプリン体が8割、食べ物として取り入れるプリン体が2割といわれています。
 どちらも肝臓で尿酸に変わり、尿とともに排せつされます。しかし、肝臓に送り込まれるプリン体が多すぎて尿酸が増えすぎたり、排せつがうまくいかなかったりすると、血液中の尿酸値が上昇します。この状態が「高尿酸血症」で、痛風予備軍と呼ばれます。
 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によれば、痛風患者さんのプリン体の摂取目安は1日400mgです。食事から摂るプリン体のコントロールを心がけましょう。

Q. 痛風予防に効果的なレシピのコツはありますか?

 痛風患者さんの6割が肥満傾向にあるといわれます。また肥満はさまざまな生活習慣病を引き起こします。さらに、合併症を引き起こす要因ともなりえます。
 「尿酸値を正常な値に下げる」という目的に向かって、レバーやエビ、白子などの高プリン体食品を控え、塩分や糖質を減らして肥満になりにくい食習慣を身に付けていく必要があるでしょう。
 プリン体が少なく、かつ太り過ぎを防ぐ食材としておすすめなのが、かまぼこや豆腐、卵、そば、キャベツ、トマト、大根、白菜、海藻類です。こうした食材をうまく組み合わせ、さらにゴマやナッツ、大葉、薬味、香辛料などの風味を活用して、塩分控えめでもおいしく食事を摂りましょう。
 またプリン体は水溶性の物質なので、茹でたりすると食物中のプリン体を減らすことができます。

Q. プリン体ゼロのビールなら飲んでも大丈夫ですか?

 「プリン体ゼロ」「プリン体○%カット」など、飲んでも問題がなさそうなイメージのビールやビールテイスト飲料がたくさん登場しています。
 しかし、そもそもアルコールには尿酸の生成を促し、さらに排せつを阻害する働きがあります。さらにビールに含まれるアルコールの利尿作用で脱水症状を起こし、血液中の尿酸の濃度が上昇しますので、たとえプリン体が少なくてもおすすめはできません。
 特にビールは、短時間で大量に消費しやすいアルコール飲料です。飲酒量が多くなるほど痛風のリスクがあがることが報告されていますから、どんなものであれ、お酒は適量を厳守し、飲みすぎないこと、そして休肝日を設けることを肝に銘じてください。

Q. 痛風に市販のロキソニンは効きますか?

 痛風の発作が起きると、我慢できないほどの痛みが生じます。医療機関でも、発作が起きた場合はまず痛みを鎮めることが優先されます。
 痛みが強すぎて動くこともできないような場合、市販薬でしのぐことができるかもしれません。痛み止めにはさまざまな種類がありますが、NSAIDsに分類される消炎鎮痛剤のうち、薬局等で購入することができるのはロキソプロフェン(ロキソニン)です。なお、第1類医薬品に分類されるロキソニンは、薬剤師の対面販売でしか購入できません。一方、アスピリン(アセチルサリチル酸)成分が入っているものは、尿酸値を変動させる作用もあるので避けてください。
 しかし、市販薬はあくまでその場しのぎです。すぐに医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。

Q. コーヒーを飲むと痛風が治るって本当ですか?

 コーヒーの摂取量と痛風発症を関連づけるものとして、1日にまったくコーヒーを飲まないグループより、たくさん飲むグループの方が痛風発症のリスクが下がるというデータがあります。カフェイン抜きのコーヒーでも同じ効果が得られたため、カフェイン以外のなんらかの成分が尿酸値を下げる働きを持っているということになります。
 しかし、コーヒーにはシュウ酸が多く含まれ、尿路結石を作りやすくしてしまう働きがあり、控えるべきという指摘もあります。
 コーヒーを飲む場合は砂糖やクリームは極力控え、1日に何倍も飲むのはやめましょう。なお、牛乳はプリン体の含有量が少なく、尿酸の排出を促す効果が報告されているので、牛乳を入れてカフェオレにするとよいかもしれません。

Q. 痛風で手首が痛むことってありますか?

 手首にも痛風の痛みが出ることがあります。
 痛風の痛みが発症する場所として、もっともポピュラーなのは足の親指の付け根ですが、稀に手首に生じる例もあります。箸や筆記具を持つことができなくなり、日常生活に支障をきたすこともあるようです。
 ただし、痛風は下肢に発症しやすい傾向があります。手や腕の痛みによって発症することは稀であり、「偽痛風」という痛風によく似た症状を見せる関節痛や、そのほかの原因である可能性も少なくありません。湿布を貼ったりして我慢してしまわず、医療機関で診察や検査を受けてください。

Q. 父が痛風で、娘の私もかかるのでないかとヒヤヒヤしています。痛風は遺伝しますか?

 尿酸値は生活習慣だけでなく、遺伝的な体質によっても影響することがわかっています。
 血液中の尿酸は腎臓に運ばれ、尿とともに排せつされますが、この排せつ機能には個人差があります。この機能が弱い人は痛風になりやすいのですが、尿酸の排せつ機能は尿酸トランスポーターというタンパク質の働きによって、遺伝的に決まっているのです。
 ただ、痛風は遺伝だけが発症要因ではありません。近親者に痛風の人がいたり、若い時から尿酸値が高い人は、アルコールの飲みすぎを控える、太りすぎないように気を付けるなど、日頃から尿酸値を上げないよう注意しましょう。ただし、女性は女性ホルモンに尿酸の排泄をよくする作用があるためほとんど痛風になりません。

Q. 痛風の痛みが辛くて、湿布を貼っています。湿布を貼るのは間違いですか?

 痛風の発作が起きた際、市販の冷却湿布薬で対処するという方法は、応急措置としてなら間違ってはいません。
 湿布薬がなければ、氷や水で発作部位を冷やすのも有効です。できれば、発作部位を心臓より高い位置に上げた状態を維持して冷やし続けると、さらによい効果が見込めます。痛みの発作が出ている間は極力動かず、安静に過ごしてください。
 発作のピークが去って少しでも体が動かせるようになったら、できるだけ速やかに医師の診察を受け、治療を始めてください。痛風は生活習慣病です。早めに生活改善に取り組み、症状を抑えてうまく付き合っていきましょう。

Q. 普段からできる痛風の予防にはどんなことがありますか?

 痛風は生活習慣病なので、普段から生活習慣に気を配ることが予防につながります。過剰なプリン体の摂取に気を付け、アルコールや塩分を控えたバランスのとれた食事を、ゆっくり噛んで、規則正しく食べてください。
 運動不足も要因になりますが、短距離走や筋力トレーニングなどの急激な負荷がかかる無酸素運動を頻繁に行う人は、尿酸が作られる量が増え、高尿酸血症や痛風発作のリスクが高くなります。ウォーキングなどの軽めの有酸素運動を選び、楽しく継続することをめざしてください。
 そして、どんな病気の予防でも重要なのはストレスを溜め込まないことです。
 そのようなことに気をつけ、定期検診で尿酸値を適宜チェックして健康を保ちましょう。

Q. 痛風予防で水を多めに飲んでいます。具体的にはどれくらい飲めば効果がありますか?

 水分を多量に摂ると尿量が増え、間接的に尿酸の排せつを促す効果が期待できます。高尿酸血症の患者さんや痛風の発作を経験した人は1日あたり2Lを目安に水を飲みましょう。
 水分が失われがちな夏場は、痛風の発作が増加する傾向にあります。脱水を防ぐためにも、夏の間は特にこまめに飲むことを心がけてください。
 普段の水分補給には水や白湯が最適です。起床~睡眠までの間に、最低でも5回ほどに分けてこまめに水分補給しましょう。糖分が含まれるジュースや清涼飲料水はできるだけ避けましょう。また、利尿作用のあるアルコール、コーヒーでは脱水傾向となるため、水分補給になりませんので注意してください。

Q. ワインは痛風になりにくいと聞きましたが本当ですか?

 ワインはプリン体の含有量は少ないものの、アルコール自体に尿酸値を上昇させる作用があります。
 ビールに比べれば確かにプリン体含有量は少ないのですが、アルコールが分解されるときに尿酸の生成を後押しするうえ、副産物として作り出される乳酸が尿酸の排せつを阻止してしまいます。ワインや日本酒は水や氷で割らずに飲むうえにアルコール度数も高めなので要注意です。
 ワインに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用による健康効果が認められており、尿酸値を下げる働きもあるので健康によいといわれます。しかし、それは適量を飲んだ場合です。節度を守って楽しんでください。

Q. 尿酸値が高めですがラーメンが大好きで、どうしてもやめられません。何かよい方法はないでしょうか?

 ラーメンのスープは塩分が高めなうえ、出汁として使用されるカツオや魚介類のプリン体が豊富です。麺も具材も高カロリーで、痛風の食事として相応しいとはいえません。
 しかし、ラーメンが大好きな人にとって、禁止にするのはつらいでしょう。どうしてもラーメンを食べたいときは、麺を中心に食べて、スープはあまり飲まないようにしましょう。
 ラーメンを食べたら、普段より水を多めに飲んで排せつを促しましょう。そして前後の食事は野菜や海草を中心とし、ラーメンで偏った脂質と糖質は控えてください。
 痛風は生活習慣病ですが、過度のストレスも引き金になります。栄養バランスを意識して食事を楽しんでください。

Q. 痛風と診断されましたが、チョコレートが大好きです。普段どおり食べてもいいのでしょうか?

 チョコレートにはプリン体がほとんど含まれません。
 しかし、チョコレートは高カロリーですし、食べすぎれば脂質と糖質が過剰になり、肥満の要因となります。痛風患者さんの多くが太りすぎだといわれ、近年ではプリン体の摂取量に加えて、エネルギーの摂取量も痛風のリスクとして認知されています。
 チョコレートは嗜好品と考え、1日の適正な摂取カロリーを超えない範囲で食べてください。また、体重をコントロールして肥満を防止することは、痛風だけでなく糖尿病や高血圧といった他の生活習慣病リスクも軽減します。

Q. 痛風に効果がある飲み物はありますか?

 直接的な影響ではありませんが、水をしっかり飲むと尿量が増え、結果的に尿酸の排せつを促しますので、こまめな水分補給が効果的です。
 尿の量が少ないと、尿酸が溶けにくくなって結晶化し、尿路結石ができやすくなるので注意。健康な人の1日の尿量は平均して1~1.5Lといわれますが、高尿酸血症や痛風の人の場合はできれば1日2L程度の尿量を確保したいものです。水分は食事などからも補給されますが、すべてが尿となるわけではないので、やはり1日あたり2L程度の水を飲むことが推奨されています。ただし心臓病のある人や腎臓の悪い人は水分制限が必要ですので、かかりつけ医に相談して下さい。

Q. 緑茶が大好きで水代わりに飲みます。お茶は健康によいので、痛風患者が飲んでも大丈夫ですよね?

 緑茶に含まれる渋み成分のカテキンには抗酸化作用があり、健康維持に役立つ成分として注目を集めています。余分な糖分も含まれておらず、健康によさそうなイメージです。
 緑茶にはカフェインが含まれているので利尿作用があり、水の代わりとして多量に飲めば脱水症状のリスクがあり、血液中の尿酸値が上昇する恐れがあります。
しかし、緑茶にはカロリーがほぼ含まれておらず、こまめに飲むのを習慣化している方も多いでしょうから、尿酸値を下げて尿路結石を防ぐための飲み物としては適しているともいえます。過剰な摂取でなければ問題はないでしょう。

Q. 痛風になったらもう牡蠣は食べられないのでしょうか?

 節度を守れば、食べても大丈夫です。
 昔から「海のミルク」と呼ばれ、高い栄養価と濃厚な味わいが人気の牡蠣。牡蠣は痛風に悪いというイメージがありますが、レバーやアンコウの肝などに比べれば、プリン体の含有量は低めです。
 ただ、牡蠣が好きな人は一度にいくつも食べてしまう傾向があります。牡蠣に含まれるプリン体は100gあたり184.6mgですから、25gくらいの大きさのものなら4つで184.6mg。牡蠣を食べるときは量に気をつけ、ほかの食事で調整をとりながら楽しんでください。医療機関で食事指導を受けている人は、医師や栄養士にご相談を。

Q. 痛風予備軍と言われました。肉料理が好きなのですが、食べるときに気をつけることはありますか?

 痛風は“ぜいたく病”と呼ばれ、グルメの病気として知られた時期がありました。
 一般的には、肉や魚介類を多く摂取すると尿酸値が高まるといわれます。痛風の患者さんは、尿酸を作りやすい高タンパク・高カロリーのものを好む人が多いようです。
 しかし、たとえば豚バラ、牛肩ロース、牛タンなどに含まれるプリン体は100gあたり50mgから100mgの範囲で、プリン体の含有量は「少ない」区分に分類されています。適量なら問題ありませんので、肉料理ばかりに偏らないよう心がけて食べてください。肉料理が好きな方は早食いの傾向が見られますので、よく噛んでゆっくりと食事の時間を楽しみましょう。

Q. 痛風になったら食べてはいけないものってありますか?

 痛風の患者さんや尿酸値が高めの人にとって、高プリン体含有食品は避けるべきだといわれています。
 医療機関の食事指導では、1日400mgを上限としたプリン体の摂取制限が基本とされています。高プリン体食品の代表的な例は、鶏レバー、アンコウの肝、マイワシの干物、カツオなど。干し椎茸やかつお節など、だしに使用される食品のプリン体にも注意が必要ですが、だしとして適量を使うならさほど問題ないという指摘もあります。
 プリン体だけでなく、高カロリーの食事も痛風の引き金になるといわれます。1日の摂取カロリーとプリン体摂取量に気をつけて過ごしてください。絶対に食べてはいけないものはなく、おいしいものを少しいただくとよいと考えましょう。

Q. 急な痛みの発作は冷やすべきですか? 温めるべきですか?

 痛風の発作の部位は「冷やす」のが正しい対処法です。
 温めてしまうと患部に流れている血液が温まり、結晶を攻撃する白血球の働きが活発になります。そうなると、痛みの発作がより大きく感じてしまうので注意が必要です。
冷却効果のある湿布薬や、氷水の入った袋などで冷やし続けてください(氷の「重み」が痛みを増長させることもあるので注意)。横になって重ねた枕に足を載せるなど、発作の部位を心臓より高い位置に上げた状態で冷やすと効果が早まることがあります。
 痛風の発作は、2~3日で治るものから2週間以上続く場合もあります。治まっても放置せず、痛みのピークが去って動けるようになったら早めに医療機関を受診してください。

Q. 「尿酸値が高い」というのは、具体的にいくつ以上のことですか?

 痛風予備軍である高尿酸血症は、血液検査で尿酸値が7.0mg/dlを超える数値を示した場合に診断されます。
 痛風の診断は、血液検査の数値だけで行われるものではありません。問診でさまざまなことを確認しながら慎重に進められます。痛風は突然の激痛まで自覚症状がないため、痛みが生じる前に痛風の診断を下すことができないのです。痛みの強さやピークに達するまでの時間、腫れ具合、熱を持つか、赤みがあるか、2回以上の急性の関節の痛みを経験しているか、関節の変形はないかなど、いくつもの診断ポイントがあります。痛風に似た症状を持つ病気もあるので、いずれにしても専門医の判断が必要です。